「特殊科目の関連付け」について

● 特殊科目の関連付けは、間接法だけに設定します。
● 特殊科目の関連付けは、財務科目または補助科目に設定します。

● 間接法のキャッシュフロー計算書では、キャッシュフロー区分「営業活動によるキャッシュフロー」は、下図のような独特なキャッシュフロー科目配列で表示することになっています。

● これは企業会計審議会の「キャッシュフロー計算書作成基準」に掲載された様式で、「税金等調整前当期純利益」から、資金とは関係のない金額を除外し、あらためて資金の金額を算入して表示するという構成です。

● 「特殊科目の関連付け」は、「金流先生」に特有の仕組みです。上記の間接法の「営業活動によるキャッシュフロー」を、試算表の金額を入力するだけで作成できるように考案した仕組みが、「特殊科目の関連付け」です。

上段: 会計処理は発生ベースで行ないますから、営業活動に関する損益取引にも、資金に関係のない取引が含まれています。

ここでは、まず発生ベースの取引をキャッシュフローの計算上、すべて取消すように関連付けします。
これは下図の「小計」から上の部分にあたります。

下段: 上段では、発生ベースの営業取引の金額を丸ごと取り除いてしまいましたので、ここの関連付けで、資金ベースで取引をあらためてキャッシュフローの計算に取り込むようにします。

(また、間接法ではこの部分に、営業外の損益取引によるキャッシュフローも同時に表示されます。)
これは下図の「小計」から下の部分にあたります。また、CF科目の設定によっては、「投資活動」または「財務活動」の区分に表示されることもあります。

キャッシュフロー計算書 (間接法の様式)

Ⅰ 営業活動によるキャッシュフロー
税金調整前当期純利益
減価償却費
貸倒引当金の増加額
受取利息及び受取配当金
支払利息
為替差損
有形固定資産売却益
損害賠償損失
売上債権の増加額
たな卸資産の減少額
仕入債務の減少額
・・・・・
小計
利息及び配当金の受取額
利息の支払額
損害賠償金の支払額
・・・・・
法人税等の支払額
営業活動によるキャッシュフロー