試算表データ入力 【画面12】

1.データ入力欄

①試算表の、借方・貸方の金額を入力します。
②入力する財務科目は、明細科目だけです。(合計科目はキャッシュフローに必要ありません。)
ここでいう「合計科目」は通常、試算表に表示されている「合計科目」のことです。「金流先生」の簡易入力の仕組みである「合計入力」とは意味が違います。なお、「合計入力」については、こちらをお読みください。
③カーソルは順番に、借方 → 貸方 と、止まりますが、矢印キーまたはマウスで前月残高欄に戻り、残高金額を訂正入力することができます。
④当月残高は自動的に計算されるので、入力はできません。
⑤借方合計と貸方合計、およびその差額が下欄に表示されますので、確認してください。
貸借が一致していなくても登録はできますが、当然正確なキャッシュフロー計算はできません。
後で直そうと思うと忘れたままになる惧れがあるので、貸借が一致していないまま出力をしようとした場合は確認のメッセージが表示されます。
(補足:CFデータメンテナンス」でCFデータを直接入力した場合には、そのままではキャッシュフローが合わなくなります。これに合うように、「試算表データ入力」で現金・預金を入力してください。ただし、「試算表データ入力」で現金・預金だけを入力すると貸借が一致しないので、バランスエラーになります。しかし、この場合にはそのままで構いません。)

2.登録ボタン

当月の試算表データを登録します。続いて、「終了・月次処理メニューへ」をクリックし画面11で当月のキャッシュフローを集計します。

3.金額クリア

借方・貸方の金額をすべてクリアします。ただし、「前月残高」欄はクリアされません。また、金額クリアをした後も、登録ボタンを押して登録を実行しないと、データは実際にクリアされません。

4.残高を前月から繰越

新しい月の入力画面は、「前月残高」を繰り越した状態で開かれます。
しかし、「前月残高」の修正をした場合には、当然、残高が異なってしまいます。
この処理は、再度前月の残高を繰り越す場合に実行します。
この処理を行なう場合、試算表データと補助データの残高は、同時に繰り越されます。

5.期首残高更新

財務会計には会計期間があります。期末には損益が振替えられるので、期首には損益計算書科目はゼロからスタートします。
これに対して「金流先生」には会計期間を設けていないので、そのままでは、会社の試算表と合わなくなり、入力時に入力の検証ができなくなります。
そこで試算表に合わせるために、「期首残高更新」を実行して、損益計算書科目をゼロにし、同時に前期繰越利益を算出します。
ただし「金流先生」では利益処分などの処理は考慮していません。「期首残高更新」の実行後には、前期繰越利益、未払金、現金・預金などの利益処分関係の財務科目を点検して、残高が合わなければ修正してください。

参考:試算表や補助科目の残高欄は、あくまでも入力時に原資料に照合して入力間違いがないことを確認するためのものです。その意味では、キャッシュフロー計算のためには残高は必ずしも合わせる必要はありません。
「金流先生」では、キャッシュフローは借方・貸方の金額のみが計算に使用されます。残高に誤りがあっても、キャッシュフローの計算には何ら影響ありません。