キャッシュフローデータメンテナンス 【画面15】

1. この画面では、当月のキャッシュフローデータを直接修正することができます。
導入初期にまとめてキャッシュフローデータだけを登録する等、キャッシュフローデータを直接、入力・修正する必要のある場合に使います。
キャッシュフローデータは任意の金額に修正することができます。

2. 上記のように、最初にキャッシュフローデータを数か月分入力してしまう場合は次のようにします。
① 「月次処理メニュー」で、CFデータを登録する年月を選択する。
② CFデータメンテナンスで、CFデータを入力する。
③ 試算表データ入力で、「現金・預金」だけを入力する。
④ CFデータメンテナンスで、差額(A-B)がゼロになっていることを確認する。
注意:キャッシュフローデータだけを入力する場合でも、試算表で「現金・預金」だけは入力する必要があります。そうしないと、キャッシュフローと現金・預金が一致しなくなるからです。

3. 試算表データ等の入力・登録後に実行するCF集計は、その月のデータについてのみ実行します。

また、月次処理メニューにあるCF集計ボタンでは、全月のデータについてキャッシュフローを再計算します。
これらに対して、ここのCFデータメンテナンスで入力・登録後にはCF集計は実行されません。CFデータを直接入力しているため、CF集計をするまでもなく、CFデータができてしまっているからです。

4.キャッシュフローは試算表データ等から集計して生成されます。そのため、キャッシュフローデータを直接手入力で修正した後に、CF集計を行ってしまうと、修正したデータは上書きされてしまいます。

5.しかし、せっかく入力したキャッシュフローデータが消えてしまっては困るので、現金・預金以外の財務データを入力していない月は、キャッシュフローデータの上書きをしないようになっています。

6. 上書きをしない月は、次のように決まっています。
① 試算表入力・補助入力・修正仕訳入力が何も無いこと
② ただし、財務科目の資金区分「1:現金」の科目だけは試算表入力が必要ですから、この条件から除外します

【月次処理メニューで最初の月を決めるときの注意】
最初の年月を決めると、変更はできません。それより前の月のデータは入力できなくなります。
後で、その月より前のデータを入力する予定がある場合は、いちばん古い年月を見込んで、未入力のまま繰り越していくようにします。

例:23年9月から13ヶ月の推移キャッシュフロー計算書を出力するためには、23年9月以前13ヶ月のデータが必要なので、最初の年月は22年9月に決めます。

【画面構成】

7. 本画面の構成は、最右列が当月のキャッシュフローです。修正ができるのは、この列だけです。
左列には過去3月のキャッシュフローが表示されます。最近のキャッシュフローの動向を参考にすることができます。

8. 下欄には、キャッシュフロー(現金及び現金同等物)の月初残高、月末残高、試算表の現金預金勘定の残高が表示されます。
通常は、キャッシュフローの月末残高と、現金預金勘定の残高は一致しているはずです。しかし一致していなくても誤差の範囲なら気にしなくてもいいでしょう。
しかし、あまりに大きな差額が生じている場合は、出力結果の信頼性が損なわれます。
★ 月初残高欄が空白の場合
会社を作成した最初は、月初残高欄(「期首現預金残高」欄)が空欄になっています。
ここにキャッシュフロー開始残高を入力して、登録することで、キャッシュフローが正しく開始されます。
キャッシュフロー開始残高は、試算表の現金・預金残高に一致するはずです。変更する必要がある場合は、ここで正しい金額を入力してください。

9. なお、本画面ではキャッシュフローの合計科目は表示されませんが、帳票を出力する時には自動的に集計されます。

10.登録ボタン
当月修正したキャッシュフロー金額を登録します。

11.当月金額クリア
全体の金額を書き直す必要がある場合には、当月の金額をすべてクリアすることができます。

12.当月月初残高を繰越
当月月初残高というのは、当月の下欄の一番上にある項目「期首現預金残高」のことです。
また、繰越というのは、前月末の金額で当月初の金額を書き直す、という意味です。
前月末と当月初のキャッシュフローを連続させる場合にこの機能を使います。

注意: 「キャッシュフロー計算書」は、ここに表示されるキャッシュフローデータから作成されますが、「キャッシュフロー精算表」は、その性質上、試算表データ等から作成されます。そのために、ここでキャッシュフローデータを変更すれば、この2帳票間には整合性がなくなります。