「ひな形」について

ひな形は、本バージョンでは「9990 ひな形1」を用意しています。

このひな形は、実務でよく使う科目を選び出し、実用的で簡略な科目体系にしました。
経営管理資料としてのキャッシュフロー計算書には、あまり詳細に財務会計の通りに入力してみても、効果が高まるわけではありません。かえって、簡易でわかりやすいキャッシュフロー計算書が迅速に作成できるほうが、役に立ちます。
また、「金流先生」の特長は「経営管理に役立つ」ことが目的です。そのために、ひな形のキャッシュフローの3区分には、キャッシュフローの説明がしやすく、理解しやすいように、一般とは異なる区分方法を採用しました。

これは次のようなキャッシュフロー区分です。

1.営業活動によるキャッシュフロー
入金・出金の順序に因果関係のない取引。
・売上の入金、仕入や経費支払のための出金、など

2.投資活動によるキャッシュフロー
原則として先に出金があり、その結果として入金がある取引。
・予資運用としての定期預金の預入れによる出金、その後の解約による入金、など

3.財務活動によるキャッシュフロー
原則として先に入金があり、その結果として出金がある取引。
・借入金の借入による入金、その後の返済としての出金、など

★ このように、原則として投資活動によるキャッシュフローと、財務活動によるキャッシュフローとは、入金・出金の順序が逆になります。

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参考

「金流先生」のひな形には、上記のような趣旨による体系を採用しています。
しかしこれとは別に、一般に採用されているキャッシュフロー計算書システムが準拠する「キャッシュ・フロー計算書の作成に関する実務指針」では、財務科目の「受取利息・受取配当金、支払利息、支払配当金」を、3つのキャッシュフロー区分のどこに表示するかによって、下記のように2種類の区分の仕方が例示されています。
なお、「金流先生」に採用している区分の仕方は、上にも書いたとおり、「金流先生」独自のものです。ここに示された3つの財務科目は、すべて営業活動に区分する、わかりやすい区分の仕方ですので、管理用のキャッシュフロー計算書にお勧めしています。

受取利息・受取配当金 支払利息 支払配当金
指針1 営業活動 営業活動 財務活動
指針2 投資活動 財務活動 財務活動
「金流先生」 営業活動 営業活動 営業活動