「合計入力」について

合計入力とは、試算表の入力が楽になる工夫です。
このおかげで、その科目グループの合計を入力するだけでも、キャッシュフロー計算書が一応できてしまいます。
その後、必要なら各科目を入力すればいいのです。

試算表を考えると、例えば「販管費」の区分には多くの科目が並んでいます。

それぞれ経理の必要があって使われているのですが、これらをキャッシュフローから見た場合は、それぞれに別のキャッシュフロー科目が割り当てられているわけではありません。

販管費ですから、その多くはキャッシュフロー計算書では、「諸経費支払額」として1つのキャッシュフロー科目で表示されます。キャッシュフロー計算書では、経費内訳を細かく表示する意味がないからです。

それならば、キャッシュフロー計算書を作成するときには、これらの科目を一つずつ入力する必要はありません。同じキャッシュフロー科目に表示される科目はまとめて合計だけ入力できれば、入力がずっと楽になります。

このように考えて、「金流先生」では、

現金・預金

製造原価

販管費

の、3つの合計入力グループを用意しました。

入力の仕方は、
① まず合計科目(「販管費 計」 など)に金額を入力します。
② 「その他販管費」科目に、入力した金額と同じ金額がセットされます。
続いて、
③ 販管費グループの1科目、例えば「給料・賞与」科目に金額を入力します。
④ 「その他販管費」科目に、「販管費 計」と「給料・賞与」の差額が再計算しセットしなおされます。

なお、 「その他販管費」科目は、差額を算出するための科目ですから、入力することはできません。